2017年9月21日 (木)

越後・米沢街道手ノ子宿  山形県飯豊町手ノ子

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 お盆の新潟市からの帰路、JR米坂線手ノ子駅近くの宇津トンネルを出てすぐ”花の越後街道”と書かれた看板を見たので急ブレーキ急ハンドルで左折しました。
 新潟側からは「米沢街道」山形側からは「越後街道」と呼ばれます。
 急な下り坂のカーブを曲がった途端に大きな家が目に飛び込んできました。たぶん宿場の出入り口の見張り役も兼ねていたのでしょう。母屋は柱間から見て横25mくらいです。
 これはただものではないぞと感じて帰宅後に文献を調べたら古い旅籠であることがわかりました。昭和8年の鉄道開通まで営業していたとのことです。1998年発行の文献には茅葺屋根の写真がのっていました。建物は屋根も葺き替えられ生活感がありました。
 ここから西へ街道に13ある峠の中でもっとも厳しい宇津峠を越えて前々記事の沼沢宿に至ります。
 明治初期に県令三島通傭の命令で新道が開削されましたがこの峠だけは荷車が通れず分解して背負い上げてまた組み立てて越したそうです。三島の新道建設の基本は荷車を通すことでしたが宇津峠だけは豪雪もありだめだったようです。ということは江戸時代の街道物流は牛馬の背中か徒歩だったわけです。
 三島県令は山形・福島・栃木で鬼県令と言われつつ住民を使役し新道建設を進めました、それは今の国道13号、48号、47号などの礎となりました。その業績は明治初期の画家高橋由一が石版画や油彩画で記録しています。


 用紙はヴィファールF8、絵具はレンブラントです。

 

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2017年9月17日 (日)

今日の幸運  95歳の貼り絵画家さんとのふれあい

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 今日はiいつものオーデイオ店での高音質CDの試聴会、1枚通常の倍額、最高額は113万円!!なんだなんだ??でしたが結局聴きなれた我が家のシステムで聴く普通の音源で十分だということがわかりました。
 終わって仙台駅前をうろうろしていたら画友とばったり、「やあ、今そこの丸善のギャラリーでこの人の展示会をやってるよ、君の感性とぴったりだと思うから行ってごらん、しかも画集を買うとサインしてくれる、今日の4時までだよ」。
 で、さっそく訪れました。
 鎌倉在住の内田正泰さんという貼り絵画家の方でなんと95歳、しかし細身ながら背筋がピンとのび、お話をされながらてきぱきと作業をしておられました。ということは私は節制すればまだ20年以上もやれるんだなと元気をいただきました。

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 展示されている作品をひとめ見て気に入り原画は買えないけれど画集(3000円)を2冊もとめてサインをお願いしました。
 そこからが驚きでした、まずお客の名を筆がきし自分のサインをペンでいれその字のバランスを見ながら季節の落ち葉の切り絵を何枚も指に糊をつけながら貼りこんで下さいます、ひとつ終えるのに乾燥時間も入れて15分。

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 たまたまお客さんが切れていたのでお話もできました。ちょうど持っていた来月の私の個展のDMをお見せしたら「おう、私より構図とりがうまいねえ」なんてよいしょもされてしまいました。鎌倉あたりの方はひとことがあかぬけてますねえ。2年前に鎌倉に個人美術館も作られたとのことで折があればぜひ訪れたいところです。
 この画集は思い出とともに私の宝物になります。普通は原画を買ってくれた人へのサービス行為なのにまあなんて気さくな!見習わなければなりません。

 

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2017年9月13日 (水)

日本一の豪雪地の夏  山形県小国町沼沢

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 JR米坂線の羽前沼沢駅とその駅前です、前記事の伊佐領駅のひとつ東です。昭和8年にできました。
 旧越後米沢街道に沿っています、沼沢宿らしき集落は500mほど東にあります。鉄道が通り新しいまちができたようです。左にはもう10戸くらいの家がならんでいて盛んな頃がしのばれました。
 古い写真をみると駅前の店には「積雪日本一の・・」という看板がありました。夏はそのようなことを感じさせない普通の山里の風景を見せてくれます。
 絵の中央には旅館の廃墟が残っていて大和屋という屋号看板がありました。隣駅の伊佐領と同じく林業が盛んな頃には買い付けやここから鉄道で発送する仕事人の定宿だったそうです。
 盛期は島式のホームやこ線橋、貨物線もありその跡も一部見えます。
 ここから越後方面は3つの峠を越えて次の宿場に至ります。

 

 用紙はミューズ・ランドスケープ46×28cm、絵具はクサカベです。

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2017年9月 7日 (木)

山里の晩夏  山形県小国町伊佐領

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 お盆の時期に新潟市へ行く用事がありましたが混雑高速で行くのも味がない、そこで旧越後・米沢街道に沿って走ることにしました。
 JR米坂線に沿う国道113号です。数えきれないトンネルと橋を通ります。ところどころで旧街道、宿場、遺構を見ることができました。
 その中でも一番山深い感じがした伊佐領(いさりょう)という小集落です。
 旧街道からはひと山外れていますがJR米坂線の駅があります。かつては独立した村で立派な小学校(最近廃校)もありました。歴史を調べるとかなり古く中世にさかのぼり、伊佐氏という豪族が支配していたので伊佐領、伊達政宗の祖先が伊達姓になる前は伊佐氏を名乗っていたので関係があるという説もあります。
 耕地少ない山里ですが林業が盛んなころは相当に賑わったようです。駅には貨物扱い専用の引き込み線や除雪車の退避線もあったとのことです。駅前は大型トラックも通れる広い道があり両側には仕事人の旅館だったと思われる3階建てやもと駅前みせやなどがあります。

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 用紙はウオーターフォードF6、絵具はレンブラントです。

 

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2017年9月 2日 (土)

越後平野は豊か  新潟県村上市荒川

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 お盆のさなかに急な余事で新潟市へ行きました、交通機関が混雑しているので久しぶりの長距離ドライブをしました、国道113号経由です。
 やませの吹く宮城、雨の山形を通り県境の峠を越えて新潟へ、越後平野の北端に入った途端そこは真夏でした。豊かなみのりの田んぼが見渡す限り広がっていました。しかも点在する農家は規模大きく屋根は瓦葺のグレーにそろい美しい風景を作っています。

 この豊かさが上杉謙信率いる越後勢の強さの源だったんだろうなと感じる風景でした。


 用紙はミューズ・ランドスケープ紙を45×15cmにカット、絵具はクサカベです。


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2017年8月30日 (水)

夏の幸運 倍賞千恵子さんのLP入手

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 学生時代に下宿でラジオから流れた倍賞千恵子さんの語りと歌の30分番組を偶然録音してそのきれいな歌声に魅了され繰り返し再生していました。やがてテープは劣化して聞けなくなりましたがその記憶はずっと持ち続けていました。
 LPでほしいなと中古市などで探していましたが手に入りませんでした。それがよく寄るリサイクルショップのジャンクコーナーにありました。売価は200円!だめもとで買いました。

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 ジャケットはきれいですがジャンク扱いだけに内袋は破れ中身はすり傷やほこり、カビや指紋あとなど汚れまみれでした、でもそこは慣れたもの、温水洗浄とアルコール清拭できれいにして再生すると雑音も出ずほぼ問題なし。ラッキー!!
 1971年プレスですから50年近い時間を経たLPですが粗悪なプレーヤーでかけられた様子はなく音溝は傷みなし、アナログの強さを実感しました。


 Dsc_3964  彼女は20歳なかごろの録音で若く伸びのいいソプラノはもとSKDの貫禄です。ジャケットの写真もソフトフォーカスできれいです。

 

 

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2017年8月27日 (日)

ヤマユリの里   宮城県大和町高山

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 7月末のころ野山を華麗に彩るヤマユリ、私が一番好きな野の花です。夏の花はいずれも強健で春の柔らかな花たちとひと味違います。
 ここは毎年道端の斜面のあちこちに咲いています、季節に行って何輪か切ってきて描いています。
 昔、大流行した「北上夜曲」にうたわれている“においやさしいシラユリの・・・”はたぶんこの花だろうと思います。

 用紙は旧ワットマン38×51cm、絵具はクサカベです。

 

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2017年8月21日 (月)

ヤマユリと不忘山  宮城県七ヶ宿町 長老

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 蔵王連峰の南端の不忘山麓に発電用貯水池があり不忘山を眺めるよいポイントになっています。
 この先山へ向かうと開拓地になり家もまばらになりますが道沿いにはヤマユリが盛んに咲いていてよい香りが漂っています。

 用紙はハーネミューレ・バンブー48×36cm、絵具はクサカベです。

 

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2017年8月15日 (火)

銀山への道、カンゾウを添えて   山形県尾花沢市畑沢

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 3つ前の記事の絵の付近の風景です。道の先には銀山の繁栄の後を残す延沢の集落と城跡があります。
 山や谷間の集落は平野部と異なり家々は肩を寄せ合うように建っています、せまい耕地を有効に活用するためでしょう。先祖代々からの濃密な人間関係が想像できます、都市住民からするとなんだか恐ろしいような・・・。

 

 用紙はファブリアーノ細目F6、絵具はクサカベです。この組み合わせは初めてですが予想通りの鮮やかな花色が出せました。

 

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2017年8月14日 (月)

わがオーディオの終着点に先があった、タンノイランカスターに真空管アンプ

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 わがオーディオの終着点と思っていたオールドタンノイランカスター(HPD315初期タイプ)とアキュフェーズアンプE600のコンビの端正な音に満足していました。
 しかしマニアは常に何か不満を持ちます、オールドタンノイには真空管アンプをためしたいなあと。45年前の伝説話で「黄金の組み合わせ」なんて言われた組み合わせがありました。それがはからずも今夏実現しました。
 春にランカスターの修理で大きな手間をかけたオーディオショップ・ケイキさんでそんな話をしていたら脇で聞いていた担当がトライオード社(メーカー)からKT88シングルの新製品試聴用を取り寄せてくれ、自宅に借りだして試聴し、この値段でこの音ならと購入して3か月たちました。


 でもこころの片隅で「これはこれでいいけれど、やはり今はなき45年前のラックスSQ38FDかMQ60で聞いてみたい、完動品を手に入れるのは不可能に近いけれど、ほしいなあ」とあちこち探っていました。

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それが、今夏奇跡がおきました。会社に新入社して隣席にいる某官庁のOBさんが「MQ60なら持っているよ、でも故障していて使えないよ、使わないから欲しければあげるよ」ですって!!

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 故障の状況を見たらもとラジオ少年の自分は「これは致命傷ではない、真空管が生きてるから直せる」と判断してありがたく頂戴しました。名酒1本と物々交換!
 さっそくケイキさん経由で修理屋(横浜)に送り9日後戻りました。予想していた筐体の配線の抵抗抜けではなくオイルコンデンサーが劣化していて全交換、各部の動作を調整し完動です。

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 今は先に購入した最新のKT88シングル(左側)とつなぎ変えながら試聴しています。出費も予想より少なかったし40年前のスピーカー、同じ年代のアンプ、同じ年代のレコードとプレーヤーでオーディオの神さまに感謝しつつ当分酒とバラの日々が続きそうです。

 肝心の音ですが、MQ60はズシンと来るような低域の重さはないけれど高級ブランデーのようにまろやかさときれを併せ持ち余韻(ホールトーン)を感じさせつつゆったりとした豊かな空気を作ってくれます。新製品はまろやかさを持ちながら力強い音がスピード感を持ちぐいっと前に出てくる、ジャズのドラムスのキレには圧倒されます。野の花に例えると、前者はアジサイ、後者はヤマユリという感じです。 


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