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2007年8月15日 (水)

座敷わらしの見送り、岩手県遠野市

岩手県遠野の里には日本のふるさとの原風景があると思います。急峻な北上山地の主峰早池峰山(はやちねさん、1917m)を神と仰ぐ盆地に広がる豊かな風景の中には、おだやかな人々と自然、生き物、そして伝説との関わりが今も続いています。 「遠野物語」 に登場するかっぱや座敷わらし、オシラサマが人々と一緒に暮らしています。お盆には鹿踊り(ししおどり)の列が家々をまわります。

昨日の続きです、9年前の長女との親娘旅行の際のショットです。遠野市街地から外れた道沿いに、この地方の伝統的な民家の曲がり屋の形式を保っているお宅がありました。かなり傷んでいたので今もあるかどうかは確認していませんが、この時は人が住み周りの畑ではネギやマメが作られていました。手前のほうが母屋で、奥のほうが馬屋です。南部駒として名馬の産地であったこの地方では馬は家族の一員でした。ここから「オシラサマ」伝説がうまれます、農家の娘と飼馬が恋におちる少々不気味な伝説ですが遠野では大切な伝承となっています。またこの地方では「座敷わらし(童子)」が生きています。旧家の座敷に影のようにいる赤い着物を着た子供の姿をした物の怪です。悪さをするわけではなくさりげなく居ついています。他の地方にもいるんでしょうか。

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  お盆で帰省した親子が帰る際のおじいさんとの会話です。「じいちゃん、元気でな、また正月には来っからや」、 「んだな、まだあっちさはイカねべから待ってっと、ばあちゃんは行っちまったけんどおらは元気だかんな」、「後ろでおらいの(うちの)わらすも見送ってっからな、この家もおらが元気のうちはなんとかすっからな。おめもまもなく定年だべ、そしたらこっちさ来て百姓すればいいんでねえか、もともとおめも百姓なんだからや」。

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コメント

釣りや旅行でいろいろな土地に行くたびに、ここは住んでみてもいいなぁ・・とひそかに思ったりしていますが、遠野もなにかそう思わせるものを持った土地です。
ものの怪がまだ棲んでいる土地っていいですねぇ。

投稿: anago | 2007年8月15日 (水) 22時54分

 anagoさん
 遠野は人もやさしく、猿ヶ石川をはじめきれいな川がたくさんあっていいところですね。村田久さんの著作にもよく出てきます。 でも最近は高速が通ったり産業の停滞などで様子が変わっているようです。
 柳田国男が「遠野物語」を書かなかったら知名度もほとんどなかったでしょう、佐々木喜善という全くマイナーな地元の文学青年との出会いがあの名作を生み出したことを考えながら現地を歩くと感慨深いものがあります。特に市街地からちょっと離れた土渕地区がいい感じです。
 この絵は、附馬牛地区から戻ってくる際に見かけた曲がり家ですが、10年以上たちましたから多分もうないのではないかと思います。近いうちに再訪してみます。

投稿: 杜しま | 2007年8月16日 (木) 11時38分

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