宮城県金成町の古建築-Ⅰ 金成ハリストス正教会聖使徒イオアン聖堂
この8月に訪れた宮城県金成(かんなり)町に残る古建築を3つ描きました。時代が若い順にUPします。
歴史のある町だけに魅力ある古建築があります。今回は昭和9年に建てられた東方教会の聖堂です。面積116㎡、鐘楼の高さは17mでかわいい規模ですが、よく手入れもされ、青空に向かってすっと建つ姿は美しいものでした。屋根材には県産のスレートが使用されています。
由来は知りませんが、東方教会の十字架は複十字でかつ足元に斜め1本入りで3本の横棒があるのが特徴です。
ザビエル以来わが国にひろまったのは、ローマ中心のいわゆる西方教会ですが、バルカン半島以東へひろまったキリスト教を東方教会と呼びます。ギリシア正教やロシア正教が有名です、日本では日本正教会となります。
幕末の函館開港の時にロシアからニコライ修道士が1861年に渡港し布教を始めたのがわが国の東方教会(正教会)の始まりです。その名を冠した神田のニコライ堂が有名ですね。
坂本竜馬の縁者の若者1名他2名が函館でニコライとの問答を行い感銘を受け、明治元年(1868)わが国初の受洗者となりました、そのうちの1人がこの町の出身者で、故郷に帰り布教に努めましたがなかなか入れられず苦労のうちに明治14年に盛岡で亡くなったそうです。当時はまだキリシタン禁令期でした(明治6年まで)。その方の甥に当たる方が昭和9年に自分の敷地に建てたのがこの教会です。
用紙はF6です
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コメント
19日・くりでんのイメージを挿入されるあたり、杜しまさんの遊び心を見た思いで、楽しく眺めました・いいですねぇ。
東方教会の聖堂は、異国の景色のように感じられます。
十字架を模った植え込みも。
竜馬の縁者さんは、後に甥によって、このような教会が建てられるなど想像だにできなかったことでしょう。
当時の布教は如何に厳しいものだったことか・・
投稿: kayo | 2008年8月24日 (日) 12時24分
kayoさん、こんにちは。
昨日今日と雨、しかも今日は大雨警報、寒くて母は電気ストーブつけています。
ハリストス正教会は函館から始まった故で東日本に多いです。東方教会の聖歌は無伴奏の男声のみですがとても敬虔でいいものです、おりがあれば聞いてみてください。
この教会を建てた甥のかたの伯父さんは龍馬の知人ではなく一緒に行ったこの町出身の方です。
新しい思想(宗教)の布教はいつでも難しいでしょう、よほど強靭な理論構築がないと。
投稿: 杜しま | 2008年8月24日 (日) 16時51分