釣りキチ三平を追って 秋田県増田町その4 狙半内 上畑
増田町シリーズのラストです。わずか2週間前の取材でしたが今はもう白い世界になっていることでしょう。
町内のあちこちにある釣りキチ三平をキャラクターにした案内標識です。
旧村の中心部が中村、ここはその二つ上の集落で上畑です、読み方は分かりませんが気分的にはわかります。このあたりが狙半内の谷間に連なる集落の一番上の奥になります。そろそろ日も傾きかけています。
かなり前の夏、釣りに来たことがありますがアブの襲撃にあい逃げ帰った思い出があります。
少し先に温泉施設ができて人の往来もあり日に3本(朝、昼、夕)ながらバスも通っています
矢口高雄さんの画集にあったのとそっくりな風景がありました。まだ現役の小ぶりな茅葺き屋根のお宅、実を残した柿の木、黄橙色の山並み。勝手に想像で作ったような風景ですが確かにここにあります。
入り口のところが3重になっているのは豪雪のゆえです、雪囲いは半分ほどされていました、この雪に間に合ったかしら。咲き残りの小菊の手入れをしているおばさんの赤いエプロンがきれいでした。
左奥の山すそにはお墓が並んでいました、この谷では先祖代々からつながる「時空間」があるのです、現実の3次元に時間が加わった4次元空間というところです。
矢口さんがかなり前に描かれたものの一部です、さらりと描いてあるようですが原画を見て実にこまやかに手間がかけられているのが分かりました。
こんな絵が描ける時がくるのかなあ、いつのことかなあ。でも努力あるのみ。
用紙サイズはF8です。
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コメント
増田町シリーズ、興味深く見せていただきました。私淑する人が描いた景色に出会うと、憧れの人に会えたような気がします。
矢口高雄さんの風景画、とても雰囲気のある絵なんですね。杜しまさんの構図や色彩によく似ています。やはり、おのずと師と似てくるものなのでしょうね。
杜しまさんの矢口さんは、ぼくにとっては安野光雅さんです。かつて画集「安曇野」を持って、安野さんが描いた場所を車で探し回りました。なかなか探すのは難しいのですが、絵にするとこうなるのか、と秘密を見せてもらったような気がします。
スタジオジブリの背景画を描いている男鹿和男さんの風景画もとても素敵ですよ。
投稿: ひろし | 2008年11月24日 (月) 19時42分
ひろしさん、こんばんは、ありがとうございます。
矢口さんの絵に近づこうとしますが描きあげると「あれー、こんはずでは」の繰り返しです。特に師が20年くらい前に集中的に描かれたふるさとの風景が手本です、その後も南秋田にこだわって描き続けておられる姿勢が素敵です。今年は釣りキチ三平35周年とのことでした。今回原画のなかに色々な秘密が隠されているのを見ることができたので少しづつ応用していきます。
ひろしさんのお手本は安野光雅さんでしたか。私が好きなNHKFMの日曜喫茶室に常連としてよく出ておられて、とつとつとしながらいいお話をされてのが印象に残っています。最近まで週間朝日に連載されていた三国志の絵も見ていて、80歳を越えて毎週こんな密度の絵を描くのはどれほどの気力があるのかと感心していました。
安野光雅さんの最近の本で、「風景画を描く、NHK出版」を持っています。お話のされかたのように地味ながらとても参考になった本です。はじめはさらさらに見えて締めはズシンとくる本でした。
男鹿さんは知りませんでしたが早速調べてみます。
投稿: 杜しま | 2008年11月24日 (月) 20時54分
御無沙汰でした~
毎日覗ってはいたのですが、多忙を極め、ポチ?とやらだけで失礼しておりました。
矢口高雄さん・手前にススキや柿などを配していていいですね。遠近感があって、その手前で、スケッチする矢口さんの存在を感じられるようで・・
師と仰がれる人の存在・・いいですねぇ。
投稿: kayo | 2008年11月25日 (火) 11時33分
kayoさん、いつもありがとうございます。
手前に大きく花や木を入れるのは、風景画や写真の常道ではありますが矢口さんには無理な演出感がないですね。
矢口さん、来年は70歳、最近は新作品が少ないなと思っていたところ、秋田県横手市の素敵な観光ポスターの連作が出てきました。
ふるさとを愛ししかし過剰な感情移入のない絵は観光ポスターとしても魅力的です。
投稿: 杜しま | 2008年11月25日 (火) 12時54分