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2009年5月

2009年5月29日 (金)

夜の里のフジ、妖艶です    仙台市泉区小屋沢

  前記事と同じところですが月夜ならこんな風景かなと想像して描きました。

21  フジの花は野にありながらよく見れば見るほど妖艶な花です、吸い込まれそうな花弁、花房が微風に揺れるさまもひそやかな香りも、しかしほかの木にからみつきあげくには親木を絞め殺してしまう生命力も女そのもの??です。

 今のみちのくの渓流ではどこでもフジの花房が盛りです、その妖艶さに誘われるようにヤマメ(山乙女)たちも育ちます。夏の渇水にそなえてしっかり餌を食べています、イワナ君も同じで元気に泳いでいます。今の水温は大体15℃、フライフィッシングには最盛期です。

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2009年5月26日 (火)

山は緑に、里はフジ   仙台市泉区小屋沢

 仙台市の北端の泉ヶ岳のふもとの小さな谷間に数軒の農家が散在する集落です、そのつつましい姿が好きで昨年何度か描いています。ここを含めて周囲の地区はは仙台城下よりかなり古い歴史を持っています。

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 背後の山はすっかり緑になり、田んぼの脇に植えられたフジの古木にもたくさんの花房がついていました。

フジの花はわっとまとめて観賞されますが、ひとつひとつの花をよく見ると、実に繊細なゆかしさを感じさせる青紫色と白、ぽちっと黄色がアクセントに入る花です。そういえば藤娘というきれいな踊りがありますが桜娘とか菊娘というのはありませんね。

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2009年5月23日 (土)

おもひでぽろぽろの里、ここです  山形市高瀬

 3度目のおもひでぽろぽろ探訪、山形市高瀬地区です。

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急坂道を上ったり下ったりどうやらこのあたりだなと見えるところです。急流が流れ落ちる谷間の斜面には早めのフジの花が咲き山々は新緑がピークもう少しで深緑に変わります。

 目の下の家の近くに合の原分校(男鹿和雄画集では相野原分校)の跡地がありました、58日の記事のスケッチが偶然ピンポイントで合っていました。私のヤマカンもたいしたものです。

 アニメの絵が描かれてからすでに20年弱の時間が過ぎていますから、茅葺きの家も少なくなり、分校の近くにある萱葺きの家も廃屋になっていました。でも近くでは紅花栽培が続けられているとのこと、あとひと月ほどで咲き始めるでしょう。また題材が発見できそうです。

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 5月8日の記事の絵の再掲ですが、中央部の木柵で囲まれたところが合の原分校跡地です。

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2009年5月21日 (木)

ヤマブキヤマメのあで姿今年も

 みちのくの渓流の5月なかばは雪どけ水も一段落し水温も上がり渓流魚たちが元気に毛鉤に飛びつきます。ヤマブキが咲く頃のヤマメをヤマブキヤマメと呼ぶことがあります。餌をたくさん食べて秋の産卵に向けてどんどん成長していきます。釣ってもパワーがあり楽しませてくれます。毒虫も少ないのでこの季節は私にとっての最盛期です。

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 のはずですが、子どもの時からこの季節は体調不良になります、体が冬型から夏型へ切り替わるらしく体は重いし頭はぱっとしないのですがそこをこらえての出撃です。

 ヤマブキが散る頃からはフジの花が交代して咲き始め渓流に薄紫の花飾りを添えてくれます。フジの花のころのヤマメを藤花ヤマメとも呼びます。

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2009年5月19日 (火)

義経にからむ伝承が山形市にありました  山形市宝沢

 山形の大学へ通う時に横目で見ていた山形市の宝沢という集落でロケハンをしていたところ、義経を奥州平泉へ連れて行った金売り吉次の両親がここの長者だったという伝承があることを知りました。炭焼き藤太という名前でその末裔もここに住まいしているとのことでした。

 えっ、確か金売り吉次は平泉の南の宮城県金成(かんなり)の出のはず、その親の炭焼き籐太ほかの一族の墓や屋敷跡もそこと聞いていたのですが・・・歴史ミステリーはいろいろありますねえ。

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 どちらの地名も金や宝に関連しているところから見てここ宝沢もきっと金か銀が産出したのでしょう。集落の左は深い谷になっていて急流が流れ落ちています。

 ここは、蔵王権現信仰の参詣道にあたり古碑や神社、祠がたくさん並んでいて一つ一つ見ていると飽きません。遠くに雪を残す蔵王連峰が見え新緑の今手足を伸ばして深呼吸をしたくなりました。少し下ると仙台藩と最上との古街道笹谷街道につながります。新緑の生命力が満ちている山のパワーを少しもらうことができました。

 畑のはじっこに、前は手入れされていたらしい花やツツジが「別にー、勝手に咲くわよ」という感じで咲いていました。野生のヤマツツジも盛りです。

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2009年5月16日 (土)

ヤマブキの里景色  宮城県川崎町

 みちのくの初夏の野山はヤマブキの黄色が主役です。水っぽくてちょっと日当たりの悪いところに一重から八重のまでいろいろ鮮やかに咲いています。

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 山形市へ向かう途中ちょっと脇道に入って雪が残る蔵王と木の陰に咲いているヤマブキを描きました。暗めの木陰に咲いていいますがはっとするほど鮮やかな黄色です、菜の花の陽性のレモンイエローに比べカドミウムイエローが入った深みのある色です。

 山吹色は小判の代名詞でもあります。水戸黄門によく出てくるせりふがあります。

 「お代官様、この山吹色がたまりませんねえ」、「うむ、いつ見ても良い色じゃのう、ふふふ、越後屋、おぬしも悪じゃのう」、「いえいえ、お代官様にはかないませぬ、いひひ」、なんて。

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2009年5月14日 (木)

菜の花の丘のあっち側のそのむこう  田園の静寂

 前記事の三本木町の菜の花の丘から南へひとっ走り、丘が終わり平野に出るところです。見事に整理された田んぼが広がりその向こうには仙台市内からも良く見える七ツ森の独特な姿が見えます、ただしここから見るのは仙台市内からの姿の左右反対の姿です。足元では山ツツジが盛りです。

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 七ツ森は巨人が1日で作ったという伝説もあり、その山麓は古代からの歴史を持ち魅力あるトレッキングコースです。

 見下ろしているここも古代の史跡の丘なのです、すぐ背後には国指定史跡の「日の出山瓦窯跡」があり、八世紀はじめに大量の瓦や土器が焼かれた5群の窯跡があります。ということは近くに規模の大きな官庁的施設があったことになります。瓦屋根の民家は当時はありません。現地の説明板には多賀城国府への供給基地とありましたがそれにしては距離があり、人口密度の低いこの地域で重い瓦をどうやって運んだのかなと考えてしまいました。

 描きあげてあらためて見ると、なぜかシンとした静かな風景になっていました。人影もなく動くものがいないのです。あまり寂しいので蝶を加えましたが、R・カーソンの「沈黙の春」を思い出してしまいました。

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2009年5月11日 (月)

菜の花の丘のあっち側  宮城県三本木町

 宮城県旧三本木町(現大崎市)の菜の花の丘の向こう側はこんな風景です。ゆるやかな起伏の土地に田畑が広がっています、なんともゆっくりとした時間が流れているような気がします。

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 訪れた人は菜の花の黄色に目を奪われてしまいますがその反対側にはこんな風景が広がります。土地の高低差があるため一枚はそれほど広くない田んぼですが耕作放棄地もありません。

このような、見方によっては なんでもない、どこにでもある” 風景が私は好きですし環境維持の面からも大切だと思います。

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2009年5月 8日 (金)

おもひでぽろぽろの里、このあたりかしら  山形市高瀬

 先月のかみさんとのオオヤマザクラ詣での帰路、アニメ映画「おもひでぽろぽろ」の舞台の山形市高瀬に寄りました。220日の記事のように、冬のJR高瀬駅におりてなんだこれはー、と呆然としたことがありました。車で春に再チャレンジしようと思っていたのを実行しました。

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 でも、やっぱり、「モデルはどこなんだい?」、山のほうへ上っていけばいいかなと急勾配の山里道を上ったり下りたり。うんまあこのあたりかというところで妥協しました。かなり奥深い山道に江戸時代の碑が建つ神社があったりそれなりに面白い探訪でした。

 新緑になりかけの山と里のサクラの対比がきれいでしたが、今日で10日が過ぎ、今頃は全山新緑に染まっていることでしょう。

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2009年5月 6日 (水)

菜の花まつりまだ続いています 宮城県三本木町

 帰省中の長女とうちから30kmほど北にある旧三本木町の名所、菜の花の丘(夏にはひまわりの丘)に行きました。

 今年は気温が高めなので散り加減でしたがまだまだ元気でした。ここは入場料はなく、駐車場を育成協力金の名目で200円払うだけという驚きの運営がされています。夏のひまわりの時も同じです、地元の方々の心意気で続いています、ありがたいことです。

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 ぐるっと回ってスタート地点に戻ったら、地元のデイサービスのマイクロバスが着き、お年寄りがたくさんおりてきました、車椅子の方も歩ける方も一緒で一列に並んで花を嬉しそうに眺めていました。この黄色は人を元気にする作用があるようでみなさんおしゃべりが弾んでいました。

 描きながら写真をよく見ると、みなさんきちんとよそ行きのかっこうです、なかなかのおしゃれさんが揃っています。

 おしゃべりの中身は聞えませんが、ひと昔前なら嫁さんの悪口で盛り上がるところでしょうが今はそんなことしたら 「ばあちゃん、かえって来ねでいいがら、しばらくあっちさ行ってさい」 などど言われかねません。で最近はやっと来てもらった孫の嫁さんの自慢話に変わっているようです。

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皆さんが眺めている風景はこちらです。

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2009年5月 4日 (月)

おおまきばは緑、山は雪、オオヤマザクラは元気

 前記事の続き、山形市西蔵王です。前日の4月27日に行った時には、前日の大荒れ天気の後で蔵王の山々は雪化粧をしていました。至近の雪景色とサクラの取り合わせはなかなか見ることはできません。

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 寒い風が吹き抜ける日でしたが、新雪をかぶった山々と牧場の緑がきれいでした。その中に点々とオオヤマザクラやその変種らしい花色が異なるのが満開の少し前でした。

 正面は蔵王連峰のひとつ、竜山で1000年以上前の平安時代に最澄の高弟円仁(慈覚大師)により天台密教の霊場として開かれています、一時は隆盛を極め、300もの坊があったと伝えられています、今ではその痕跡はほとんどありませんが、わずかにこのあたりには三百坊という地名が残ります。

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2009年5月 2日 (土)

艶麗オオヤマザクラ  山形市西蔵王

 毎週講義に通っている山形市の東北芸術工科大学から急坂を4kmほど上ると、牧場の中にオオヤマザクラの古木があります。これが主木だというのではなく広い牧場の中に大きい古木が5本点在し、その周囲に点々と若い木があるという構図です。

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 オオヤマザクラは日本 に古くから自生している種で固有種とする人、あるいは交雑種とする人など諸説いろいろです。葉も一緒に出てくるのはヤマザクラ系ですが花色は紅色が花弁の周囲に回り、全体にほんの少し青紫がかかっている艶麗極まりないサクラです。また多幹構成であるのも特徴です。

牧場になるはるか以前からこの山にはオオヤマザクラがたくさんあったようで、西行法師が1148年3月に訪れその花を詠んだと伝える歌があります。

「たぐひなき おもいではの(出羽の) さくらかな  うすくれないの花のにほひは」

 いつもは5月の連休が見ごろですが今年は1週間早めに咲きました、で、かみさんを誘って出かけました。かみさんは2kmほど下ったところのおいしいそばやがお目当てのようでした。はい、山菜てんぷらつきの板そばは変らずおいしかったです。

 この位置には古木が2本近い距離にあります、背景の山々は朝日連峰です、もうすこし右手には月山がありますがはみだしました。

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