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2011年2月

2011年2月19日 (土)

鳥海山遠く、青の世界      秋田県横手市

 以前仕事で横手盆地を奥羽本線で横手盆地を南下していると視界が開け遠くに鳥海山が見えたので仕事柄いつも持っているカメラの出番でした。たまたま青空の日でした、空の青が風景にかぶって青色を感じたのを覚えています。

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今年のような豪雪の冬でした、3月も下旬に入った時期でしたので田んぼの雪もだいぶとけていましたが春はまだまだの感じです。

5_2 来週の展示会の準備は終わっていますが、時間に余裕があると、あれはこうしたほうがいいか、これも出そうか、などと余計な仕事が増えます。

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 用紙はW・ワトソン、45×17ccm、絵の具はターナーです。紙に少し地色がついているので手前の田んぼのとけかけた雪と遠くの鳥海山の白(胡粉使用)を変えることができました。

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2011年2月15日 (火)

春を待つ谷   東根市上悪戸

 仙台から山形への国道48号の関山峠を越えてすぐの谷間です。

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 各季節ごとに描いている好きな風景の谷です。いつも見ている国道側からではなく反対側の林道から見ています、どこまでも白い風景です。きびしい気候の中肩を寄せ合うように家々があります。

 まちは立春が過ぎ暖かい日がありますがここは奥羽山系のふところです、まだ当分この白の風景が続きます。

 9 昨年UPした同じ谷の画像です。反対側の山腹から見ています、全体として似ているようにも見えるし他所のようにも見えます。

 またまた土門拳さんのエッセイから

 写真のよいわるいは、その写真のもつ写真性の強弱で決まるのである。選ばれた対象は、写真の成立に何等の力も貸すことができない。路傍の石ころを撮った写真だからといって、国宝の仏像を撮った写真より劣るということはないのである。この点に関してわたしたちは長い間、誤解してきたように思われる。誤解というよりすりかえである。

わたしたちは映画スターの美人を対象にしようが皺だらけのヨイトマケのおばさんを対象にしようが常に“写真的に美しい”写真をつくるように精神を集中すべきなのである。 「写真作法 1976年刊」から

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用紙はファブリアーノ極細目 F8、絵具はシュミンケです。

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2011年2月11日 (金)

初夏に飛ぶ      天童市 上貫津

 今月の展示会のメインにする初夏の天童市の果樹地帯です。昨年、大学への通勤を遠回りして季節ごとに訪れた高台です。

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 5月中旬、リンゴとサクランボの白い花が一斉に咲きます。農家の方々は消毒や花摘みでいそがしい日々です。

 キアゲハがいるこの花が実って秋に落果したリンゴを拾ってかじりました、とてもおいしかったのが思い出されます。

 遠景の山なみは朝日連峰です、画面には入りませんが少し右へ登れば純白の月山が見えます。

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 用紙はウオーターフォードの中判(75×55cm)、絵具はシュミンケ・ホラダムです。ウオーターフォード紙はしっとり系の発色になるだろうと予想していましたがそのとおりでした。空の青はムラなく鮮やかに出せましたが山や果樹の緑がなんど塗り重ねてもあっさり系、これはシュミンケの特性かもしれません。

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2011年2月 4日 (金)

天台密教の山   山寺

 立春となり季節が春へ動き始めてきたようです。

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 芭蕉の名句が有名な立石寺(りっしゃくじ)通称山寺です。冬はほとんどモノクロームの世界になります。静かな冬の風景が好きなので何度か描いています。

 平安時代の高僧円仁(慈覚大師)が約1200年前に開いたとされる天台密教の聖地です。ここは死者の寄るところとされていて、境内には結婚することができずに死んだ若者の供養絵馬が大量に奉納されています。夏にはその霊を供養する夜行念仏(やぎょうねんぶつ)も行われています。ですから地元では若いカップルで入ってはいけないところとされています。

 右下の金堂から長い石段を登って山頂の奥の院に達しますが冬は危険です。私はどうもここは異界のような感じがしていつも入り口で引き返しています。

 土門さんのエッセイは写真を絵と読み替えると教えられることが多いです。

「画題は発想と直結する」 土門拳

 仕上がった写真を眺めながら画題を考えることは楽しい。いい画題が浮かんだときはいい写真が撮れたときとはまたちがった嬉しさがある。

 自分の作品を人様に見て貰う以上、画題はあるほうが親切である。「画題?そんなものはないね、見れば分かるだろう」などという態度は、第一礼儀に反する。

 もちろん画題で写真そのものになんの変化も起るわけではない、画題に写真以上に苦心するのは馬鹿げている。

 ぼくがコンテストの審査員をしていて気づいたことだが、不思議と、うまい画題がついている写真は写真そのものもうまいし、下手な画題のついている写真は写真そのものも下手なことである。

それは、画題は発想と直結するからではあるまいか、発想があいまいなままシャッターを切った場合は、写真ができてから、画題のつけようがなくて困るものだ。 「写真作法 1976年刊」

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 用紙はワットマン細目 56×38cm、絵具は日本画用の吉祥です、空の色はまだ冬らしい白っぽい青なので白群(びャくぐん)という色を使いました。

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2011年2月 1日 (火)

雪の晴れ間    山形市高瀬切畑

 降り続く雪がちょっとの間お休み、晴れ間の青空に出会うことができ春の予感をほんの少し感じました。といっても昨日はこの冬の寒さの底ということで仙台市内の朝は氷点下6℃でした。近くの農村では氷点下13℃の記録を作りました。

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 ここは山形城下と仙台城下を最短で結ぶ二口峠越えの古街道に沿って開けた集落で、道は雪に埋まりすれ違いが難しくなっています。

道沿いにはいたるところに古碑がたっています。刻まれているのは蔵王権現や湯殿山、山の神、金比羅山、十八夜供養などです。

大学は春休みに入り採点もすませた非常勤講師は春まで自由時間、どこへ出かけようかな。

 「風景写真」 土門 拳

 土門さんのエッセイの中に「風景写真」というタイトルのものがあります、当時の伝統的サロン風景写真へのアンチテーゼでしたが、自分の風景画への戒めとして今読んでも新鮮です。

 結局、自分の主体的な、人間的な撮影衝動、エモーションというものが加わらないかぎりは、風景を撮ってもそれは単に本人不在の絵はがきである。われわれの民俗、風土を見る立場としては、もう一回はっきりと自分の解釈というものをそこに加えなければならないと言える。

 なにも空や雲あるいは山や川、そういう科学写真を撮っているわけではない、そこにはっきりと見つめている人間がいるということである。 ・・・本人不在の写真はつまらない。 「死ぬことと生きること1974年刊」

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用紙はストラスモアインペリアル F6、絵具はシュミンケです。

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