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2012年3月

2012年3月30日 (金)

春よ来い 間もなく   宮城県川崎町前川

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“春よ来い 早く来い

 おうちのまえの 桃の木の

 つぼみもみんなふくらんで

 はよ咲きたいと 待っている“

 暖かい日だと思うと雪がチラついたり寒い風が吹き花の春はまだ遠いようです。花を待つ気持ちをこめて桜に蔵王連峰を背景としました。

 例年だとあと2週間くらいで桜とコブシと梅が同時に咲くこの風景を見ることができますが今年は少し遅くなりそうです。

 用紙はワットマン70×35cm、絵具はシュミンケです。

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2012年3月25日 (日)

築400年、貞山掘強し   宮城県岩沼市藤曽根

  巨大津波に400年前開削された貞山掘が見事に耐えていました。

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 仙台藩祖伊達政宗が仙台城下建設の物資輸送水路として阿武隈川と名取川を結んだ運河が開削されたのは400年ほど前のことです。木曳掘の名称で城下建設の木材運搬が主機能でした、明治期に政宗のおくり名の貞山をとって貞山掘と命名されました。

波の荒い太平洋を避け海岸沿い内陸に計画され最終的に北上川までつながったのは明治になってからでした。その間250年です。

以前仕事で訪れた施設がどうなったかを見に行きました。沿川の集落は完全に消滅していましたが運河は何事もなかったかのように水をたたえていました。掘りあげた土砂で築いた堤防も無事で車の通行も可能です。土木技術者の大先輩の仕事の見事さに涙がこぼれました。

運河建設を任されたのは他藩から召抱えられた川村孫兵衛という天才的土木技術者でした。城下の上水路、大河北上川の分流など彼なければ仙台藩領の石高は公称の半分以下だったと思います。

 左側は1年前には緑濃い松林でしたが少しだけクロマツががんばって残っていました。普段は水鳥の姿が見られますが生き物の姿はありませんでした、静寂だけが支配するさびしい風景です。

11 視点の180度うしろを見て07年に描いたものです。今は人の暮らしをイメージできるものはなにもありません。とても描く気にはなれませんでした。

用紙はアルシュ50×35cm、絵具はシュミンケです。

12_2 ここを襲った津波の報道画像です。

 

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2012年3月21日 (水)

津波、孤松閖上の松   宮城県名取市 閖上

 名取市閖上(ゆりあげ)は仙台藩以前から名取川河口部に開けた漁の町です。津波でまちは消滅してしまいましたがそのまちはずれに、なぎ倒された野の墓地を守るようにりっぱなクロマツが健気に立っていました。

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 まだ田んぼのあちこちに流された漁船が残っています。なにか船たちの会話が聞こえてきそうです。

「おーい、そこで逆さになってる小さいの、これからどうなるんだろうなあ」、「おらあもう終わりだけどなあ、こんなとこに置かんでちゃんと成仏させてほしいなあ」、「おれだばまだ直してもらえば走れるんだがなあこんなとこにいるはずないんだ、海の上ならおらの天下なんだ、」、「この奥のほうに兄貴分のでかい船がまだそのままなんだと、どうすんだべなあ」

排水機場が壊れたままなので少しの雨でも田んぼは池になります。その復旧は国の直轄事業なのに手もついていません。

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 用紙はアルシュ、50×35cm、絵具はシュミンケです。

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2012年3月17日 (土)

津波そして鎮守の杜  宮城県名取市下増田

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 仙台空港の滑走路の東に隣接した村の鎮守さまの下増田(しもますだ)神社です、1000年くらいの歴史があるそうです。海に近く4、5m超の津波の直撃を受けているはずですが本殿ふたつがほとんど無傷で残っています。鳥居や拝殿そのほかの付属建物は流出しています。

3mくらいの微高地で以前は参道に沿って立派な杉並木がありましたが全てなくなりました。しかし外側のクロマツ達は元気に枝を張っていました。

 前記事の狐塚でも同じような不思議を見ましたがいったいこのような出来事はなんなんでしょう、やっぱり神様かなあ。

 現地には一軒も無事な家はなく歩く人を見ることもありませんが、境内や社殿、石灯籠などはきれいに整理され、狛犬には赤いよだれかけがつけられ、奥の対の石灯籠は昨年秋に寄進されたもの、また復興詣りを呼びかけた看板など“おらが鎮守さん”復興への地元の方々の心意気を感じました。

7 このあたりを襲った津波の報道映像です。

用紙はワットマン50×26cm、絵具はシュミンケです。

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2012年3月13日 (火)

津波、奇蹟の狐塚  仙台市若林区荒浜

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 震災を受けて1年たちました、連日自分も社会もいろんなことがありましたがなんとか普通の生活ができていることが幸運です。11日は朝からのTVの特番を見ながら涙が流れる1日を過ごしました。もっとも番組もいろいろでうるさいだけの正義派?キャスター、仕事だから来てるんだふうの女性キャスターなども散見、さめてしまう時間もありました。

 造園家の立場から継続的に市内の被災地の樹木たちを観察しています。市内の荒浜地区の北外れにある狐塚のクロマツ達と小さな祠が高さ4mの津波を受けたのに無事に残っています。なぜ残りえたのかなんとも不思議です。神狐の伝承がある塚で、さわると祟りがあるということで県道改良の際にも道路が迂回することで残されました。

しかし残念なことにこの塚を所有し祠を建て維持されていた方は津波にのまれました。

地区の住宅は1軒残らず破壊され、見える範囲も視点の背後も全て災害危険区域に指定され将来とも集落が再建されることはありません。

 がれきが片付き砂に覆われた田んぼの形だけ回復した無念の風景のなかに毅然と立つクロマツ達は津波の傷も癒え、全ての枝葉が上を向いていました。クロマツという生命体の強靭さに敬意を表します。

5  昨年330日に見た際の光景です。

2枚とも用紙はワットマンF8、絵具はシュミンケです。

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2012年3月 9日 (金)

春待ち里  仙台市太白区坪沼

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 前々記事で紹介した仙台市南西部の里を180度視点を変えて描いています。

 まだ雪は降るし風は冷たいですが確実に春の色になってきました。うれしいなあ、縮んでいた筋肉や関節がのびて身体の動きが軽くなりました。

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用紙はアルシュ50×35cm、絵具はレンブラントです。

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2012年3月 4日 (日)

クリスマスローズ競艶

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 クリスマスローズのイベントに絵で参加して3年、色々な種類を見てきました。

来年も開催できることを祈りながら原産地のイメージを背景に7種描きました。

来年の会場の入口に展示するつもりです。右の3種が原種系、ほかはハイブリットとよばれる交配種です。特徴として花びらのように見えるのはガクで花びらは退化しています。

交配が容易なため最近は八重咲きの品種も作り出されて人気があります、色や姿だけではなくほんの少しの違いが高値をよんだりするので生産者の方は流行に対して気が抜けないようです。珍種が出るとその花粉を綿棒を隠し持って盗みにくるマニアもいるとか。うまく自分の花と交配して新種が作れればひと財産だそうです。

用紙はアルシュ細目60×45cm、絵具は花ならまかせろのW&N、青空はシュミンケです。

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