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2014年8月 8日 (金)

おくのほそ道 山寺 山形市山寺

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 天台宗山岳密教の聖地で最澄の高弟円仁(慈覚大師)の開山です。亡くなった人の魂が集まる霊山とされ慈覚大師もここで入定されています。

 元禄2527日(新暦713日)に尾花沢に別れを告げて大石田に向かう芭蕉主従は地元の人々のすすめで山寺へ寄ることになります。
 途中紅花栽培農家にも寄り“眉掃を俤にして紅粉の花”、   “行末は誰肌ふれむ紅の花”の少々艶っぽい句を残しています。
 山寺に至りその規模の雄大さや歴史を目の当たりにして驚嘆しあの名句“閑かさや岩にしみ入蝉の声”につながる句を詠むことになります。 ここで詠まれたのは“山寺や石にしみつく蝉の声”でしたが「おくのほそ道」を執筆するまで推敲を重ねた末に現在の句になりました。しろうとが読んでも違いは明らかです。

川をはさんだ対岸部から見ています、全体を見渡すことができる貴重なポイントです。風景画の常では左側に近景として樹木の枝葉などを描いてバランスをとり遠近感を強調することになります、現地にも桜の大木の枝がのびていますが主役は山寺だと考えて描きたいのを抑えました。
 ふもとの観光建物群も省略し芭蕉が訪れたころはこうだっただろうと思う風景に描きました。

用紙はMO和紙55×39cm、中判シートを2分割です。絵具はクサカベです、スポット的にばら買いしていましたが60色をまとめ買いしました。でも100色近い色がありますがなぜか暗緑色がないのです、ホルベインのシャドウグリーンやW&Nのペイレーングリーンのような色です。今の季節の樹木の葉色がないのです、同じ国産のターナーも同じです。ペインズグレーやアイボリーブラックと混ぜれば作れますが基本色としてないのは不満です。やむなく杉の木や陰影の表現にはホルベインの力を借りました。

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コメント

哲です。大きい作品ですね、いざホルベイン、のスタンスが伝わります。おっしゃるとおり不思議な絵の具構成ですね、歴史的なメーカースタンスがあるのかも知れません、大家のアドバイスか。ぎりぎりの線でペインズグレー、私もブラックは使いません。60色のなかで何パーセントぐらい使っていくのか知りたい気もします。愚問だとは思いますが。
山寺に移ります。雨に打たれ、やっと晴れ間の山寺でした、このアングルは全く気がつきませんでした、近隣のさくらんぼ農家、連なるみやげ物店が記憶に残っています。通いなれた杜しまさんならではの組み立て、さすがです。
山寺はパーツの作品をあと2枚ぐらいのつもりでいます。いつものことですが、時間があればここもあったのに、と思ったりします。でもそれがいいのかもしれません。

投稿: 哲 | 2014年8月 8日 (金) 19時48分

哲さん、こんにちは。
 今年のせんだいたなばたは雨にたたられてしまいましたが無事に閉幕しました。
 紙をこれ以上小さくすると崖の上の建物が描けなくなります。10号だと方形に近いプロポーションなのでこれまた使いにくいです。
 クサカベで3枚描きましたが特性はまだ分かりません、紙との相性もありますがほかの国産絵具に比べると気持ち地味めのようです。
 60色もと思われるかもしれませんね、自分のくせで混色をできるだけ避けたいのでひととおり揃えてからでないと手が動きません。あまり使わない色も出てくるでしょうがまったく使わない色はたぶんないです。ずらっとならんだ宝石のようなチューブを眺めるのも楽しみのひとつです。輸入品に比べれば格段に安いのが助かります。
 私は黒はちょこちょこ使います、アイボリーブラックよりランプブラックのほうが出番は多いです。
 山寺はその歴史やたたずまいが魅力的で四季つきない画題です。

投稿: 杜しま | 2014年8月 8日 (金) 22時07分

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