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2015年8月 9日 (日)

不忘山麓の開拓地に夏が来た  宮城県白石市不忘

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 前記事の後輩夫婦の農場の周囲は戦後海外から引きあげてきた方々が入植し高冷地の荒れ地を開拓してきたところです。火山の山麓ですから地味は悪く気候も熾烈で、多くの方が放棄してしまいましたががんばって続けている方もおられます。
 今年6月には天皇陛下がパラオ島から引きあげて開拓に入った方々のところを訪問されました、ここのとなりの地区で北のパラオというところから北原尾という名がついたところです。
 遠景の山が蔵王連峰の南端の不忘山(1706)です、昭和20年3月に空襲帰りの米軍のB-29が3機ぶつかり搭乗員全員が死亡した事件がありました。戦後地元の方々が敵は敵だけれど異郷の地で果てた若者を慰霊するため山頂付近に慰霊碑を建てました。今年8月2日、この近くの展望地に慰霊と平和を祈って地元の方々の手により慰霊公園が開園しました。 

 用紙は独ハーネミューレのセザンヌの中判を半分に切りました、56×36cmです。横長の10号相当。絵具は純正組み合わせと勝手に決めているシュミンケです。

 

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コメント

こんにちは哲です。
 ヤマユリですね、最近花だけを描いたりしています。花自体が色も含め存在感があるので、負けまいと葉の重なりや、陰影に力が入り、取り返しがつかなくなったりしています。風景と違った独特のリズム感が必要な気がします。
 やはり近くに開拓地があります。鉱山もあったので、入植後そこで働きながらという方が多かったようです。
 夏の空気を感じます。
 
 
 

投稿: 哲 | 2015年8月 9日 (日) 17時55分

哲さん、こんにちは。
 ヤマユリは私がいちばん好きな花です、こんなに大きく豪華で香りもよくて頑健で日本の固有種とは思えないです。といってもここ不忘の開拓地の廃屋の庭にたくさん咲いていてさびしい花でもあります。
 花期のピークは本格的夏にはいる直前のウエットな時期です。
 花はそれだけを描く場合と風景の補助として描く場合は分けて考えないといけません。
仙台市の植物園の園長が「ボタニカルアートのように精細だけれどその植物が生きているまわりが見えないのは嫌だ」と言ってましたが同意見です。

投稿: 杜しま | 2015年8月 9日 (日) 19時48分

ユリが力強いですね。
絵はもちろん、このような解説文があると一層興味を惹かれます。
杜しまさんは読ませる力もお持ちなのですね。

花といえば、私は蜂や親指姫になった気分で、花の中にうずもれてしまいたくなるように拡大して描くのが好きなので「その植物が生きているまわりが見えないのは嫌だ」というご意見はちょっと衝撃でした。
でもよく考えるとわかるような気もします。
どのように花と向き合っていくかなのでしょうね。

投稿: palette | 2015年8月11日 (火) 21時14分

paletteさん、ありがとうございます。
 夏の花は強い日差しに負けず力強く咲くので好きなモチーフです。
 宮城に長くいるのでどうしてもひとこと語りたくなります。
 花の描き方は千差万別です、ボタニカルアートのように実物大でおしべめしべの数も数えて描くのから永山さんのように全体をまとめる流儀など。私は風景の季節を表現する大切な生き物たちと思い両方を同じ密度で描くようにしています

投稿: 杜しま | 2015年8月12日 (水) 00時15分

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